■社会|本が売れない、レンタルDVDもダメか、TSUTAYAの撤退が相次いでいる

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レンタルCDやDVDは、いつか来た道をたどるのか

自らを棚に上げて顧客のせいにするな

 本が売れないのは、随分と前から言われていた。出版業界(一部)は、その危機感から自らの戦略のなさを棚に上げて図書館にまで文句を付けた。いわく、「図書館は文庫を扱うな」と、大手出版社の社長は直々に発言している。

 出版社は、文化の担い手という責務を忘れたか、と言いたいぞ。なんともはや、企業の社会的責任を放棄しても利益を追求するということだ。利益がなければ、企業は存続できないが、それはある意味では淘汰の法則である。

 需要がなく利益がでないのを顧客(図書館の利用者)のせいにするのは間違っている。現代は、顧客の需要を掘り起こすのが、企業の役割となって久しい。プロダクトアウト(製品が先、顧客はおざなり)の時代とは背景が違っている。

 出版社は、自ら書店を経営してみろ、と言いたいぞ。そうすれば、現状をもっとよく認識できるはずだ。次代の戦略のヒントが見つかるかもしれない。

キンコン西野、文春社長に反論「本が売れないのは図書館のせいではない」証明のため自著を図書館5500館に寄贈
 この試みは、文芸春秋の松井清人社長が10月13日の「全国図書館大会/東京大会」で行った発言を受けたもの。松井社長は「図書館での文庫本の貸し出しが、売り上げ減少に影響を与えている」とし、図書館に対して「どうか文庫の貸し出しをやめてください」と懇願した。

 また、16年の図書館大会でも、新潮社の佐藤隆信社長が「図書館の貸出により書籍売り上げに影響が出て出版社が苦労している」などと語っていた。

 アマゾンをみよ、リアルの書店を経営している。その目的は、顧客の真の需要を探ることにあるはずだ。いわゆる潜在ニーズの把握と掘り起こしを狙っている。それをデータ化して本業にフィードバックさせている。

 アマゾンは、どこまでも貪欲に顧客志向を貫いている。それは恐ろしいまでに、と形容した方がいいかもしれない。アメリカで多くのリアル店舗がアマゾンに太刀打ちできなくなったのも宜なるかな、である。

その数値に間違いはないか

 昨今、日本の大企業はどーかしちまってる。そのように思えて仕方がないがいかに。東芝で一旦は落ち着くかと思われたが、日産、神戸製鋼と不祥事が続いてもはや止まることがないようだ。どこまで堕ちれば済むのだろうか。

 政府は、好景気を喧伝している。株価は上昇しているが、一方で賃金は下がっている。根本的にどこかがおかしい、統計数値が間違っているとしか思えないが。

 そんなことを思っていたら、なんと商工中金が数値をでたらめに記入していたことが判明した。商工中金といえば、中小企業の「中小企業月次景況観測業績」という統計データを公表しているが、それがでたらめだったのだ。

 どうやら企業では数値は改ざんするためにあるようだ、そうとしか思えない。

商工中金、統計も不正
 国の低利融資制度「危機対応業務」を巡る不正が発覚した商工中金で、同社が毎月実施している経済統計調査でも、担当職員が数字を捏造(ねつぞう)するなどの不正があったことが18日、明らかになった。融資以外にも不正が判明したことで、ずさんな業務実態が改めて浮き彫りになった。

TSUTAYAの撤退が相次ぐ、レンタルの終焉が近いか

 前置きが長くなりましたが、ようやく本題です。なんでもTSUTAYAの撤退が全国的に相次いでいるらしい。地方都市の街道沿いで、地元の書店やレコード店を駆逐し、我が世の春を謳歌していたのも、遠い日になったようだ。

 映画や音楽というエンターティメントが、リアルからネットに移行する中でレンタル店という業態が時代遅れとなっていた。それを実感していたTSUTAYAは、カード事業や、図書館の運営委託などに乗り出していた。

 個人的には、TSUTAYAは何年も前にオワコンとなっていた。あしからず。なぜかといえば、「品揃えが悪かった」からだ。また、店舗で目当ての商品を見つけ難かった。その商品陳列、カテゴリー分類にしばしば疑問を持っていた。

TSUTAYAが最近やたら閉店している件について
ここ数ヵ月で全国的にTSUTAYAの閉店が無闇に目立つようになっています。

07/02 TSUTAYAすみや 袋井店(静岡県)
07/09 TSUTAYA 天童バイパス店(山形県)
07/14 TSUTAYA 東大竹店(神奈川県)
07/31 TSUTAYA 東武みずほ台店(埼玉県)
07/31 TSUTAYA 東十条店(東京都)
07/31 TSUTAYA 等々力店(東京都)
07/31 TSUTAYA 茨木店(大阪府)

08/16 TSUTAYA 北14条光星店(北海道)
08/20 TSUTAYA 東鷲宮駅前店(埼玉県)
08/20 TSUTAYA 東長崎店(東京都)
08/20 TSUTAYA 外環羽曳野店(大阪府)
08/27 TSUTAYA 松本庄内店(長野県)
08/27 TSUTAYA 岡崎欠町店(愛知県)
08/28 TSUTAYA 寒川店(神奈川県)
08/31 The News TSUTAYA 多摩センター店(東京都)
08/31 TSUTAYA 山科駅前店(京都府)
08/31 TSUTAYA 尾浜店(兵庫県)

9月以降も撤退は続いているようです。詳細はリンク先でご覧ください。

 レンタル業は、貸し出した商品の遅延によって発生する追加料金が利益になっていた。したがって、旧作より新作を貸し出した方が、追加料金を多く取ることができる。数字だけで判断すれば、新作をよりアピールするのは理に適っている。

 TSUTAYAでは、いつ頃からか新作とアニメと韓流ばかりとなった。旧作なんてゴミ扱いとなっていたに等しい。だから、旧作は十把一絡げとなり、分類もいい加減で、とにかく棚に放り込んでおけばいいという感じだった。

 TSUTAYAの撤退が相次いでも、個人的にはなんら違和感はない。すでに遅しという感じでしかない。

 レンタル業の衰退は、映画も音楽もネットに移行したからという理由が大半である。しかし、それだけではないと思われて仕方がない。

商品MD(品揃え)を見直せ

 ネット中心の現代でリアルなレンタル店舗が生き残る手段はあるか、といえば、かなり微妙であるが可能と考える。その方向性は、ネットの隙間を狙うということだ。大きくは望めないが、ニッチな市場ならニーズはあるに違いない。

 要するに動画配信などで見ることができない作品に絞って提供していく、という方向性になる。それは別の意味では選択と集中ということもできる。

 ネットの動画配信ではクソ映画ばかりが跋扈している。ネットフリックス、Hulu、アマゾンしかりである。どの配信業者でもクラシック映画などはあまり見ることができない、なぜかとても少ないからだ。

 訊くところでは、権利関係が複雑で配信業者の利益にならないからだとか。とすれば、今後はどうなるかわからないが、しばらくはその状態が続くに違いない。

 常識の反対側に、または脇道にこそビジネスのヒントはある。そのように考えれば、やる価値はあるかもしれないぞ、と。

 弱小レンタル会社のみなさん、脇道ですぞ。これからの生きる道はーー。

 ところで、自分が経営者だったら、どう判断するか。そ、それは、かなりむずかしい判断だ、というしかない。あしからず。

冒頭画像:代官山T-SITE・蔦屋書店
引用:http://real.tsite.jp/daikanyama/daikanyama-theme/common/images/ccc_111128_042.jpg

<追記>
 TSUTAYAは、フランチャイズを縮小し、これからは高級化、または意識高い系?にシフトしていくようだ。この方向性は限られた地域だけかもしれないが。

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